LINE同様のインターフェースで利用できるビジネスチャット「LINE WORKS」を提供するワークスモバイルジャパンは2月2日、サービス開始1周年を記念したイベント「LINE WORKS DAY」で契約顧客社数が約1万社であることを明らかにした。2016年度に比べ、2017年度の契約顧客社数は7.8倍になったという。
同社の契約顧客企業の87%は「100人未満」の中小企業で、55%が首都圏以外の地方企業という。同社の萩原雅裕執行役員は「業種を問わず使っていただいている」とし、契約数の伸びた理由の1つに「スマホでフル機能」であることを挙げる。
「私たちのお客様には『PCを全く使わず、スマホだけしか使わない』という人も多い。スマホでできることはスマホで、複雑なことはPCでという仕事の仕方は成り立たなくなっていると思う。LINE WORKSはスマホでいかに仕事を完結してもらえるようにするかを、重視している」(萩原執行役員)
LINEと同じインタフェースで使えることに加え、PCを開かずに利用できる「アンケート機能」や、チームメンバーの予定をスマホから一覧で確認できる「グループビュー」など、さまざまなアップデートを続けているという。「特別な働き方をしている人ではなく、普通の現場の人に使ってもらいたい」(萩原執行役員)
LINEの出澤剛社長も「LINEで日々のコミュニケーションは便利に、スムーズになったのではないか。プライベートではメールや電話を使う人は少なくなってきていると聞く。しかし、ワークスペースでのコミュニケーションは何も変わっていない」と話す。LINE WORKSを始めた狙いは、こうしたビジネスコミュニケーションの変革という。
今後、LINE WORKSではパフォーマンスの強化やBotを通じたソリューション連携、AIの活用などでさらにサービスの改善をはかる他、「セールスパーソンとそのお客様の両方が利用できるような形も開発中」(LINE出澤社長)で、18年上半期中のリリースを目指すとした。
契約顧客社数の目標については具体的な数字は明らかにしなかったが、「これまでのソリューションでは対応できなかったニーズにLINE WORKSはアプローチできる。今後まだまだ市場は伸びていくと思う」(萩原さん)と拡大に意欲的な姿勢を示した。
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