米SpaceXが2月6日に打ち上げたロケット「Falcon Heavy」によって火星に近づく楕円軌道に載せられた米Teslaのスポーツカー「Roadster」が地球に落ちてくる可能性は6%程度──。加トロント大学およびチェコのカレル大学の研究者らが2月13日(現地時間)に公開した論文でそう説明した。
Falcon Heavyで打ち上げられたRoadsterは、同社のCEOで米TeslaのCEOでもあるイーロン・マスク氏の私物だったTesla製初代スポーツカー。チェリーレッドの車体で、ドライバーズシートにはSpaceX製宇宙服を着たマネキン(SpaceXは「スターマン」と呼ぶ)が乗っている。
研究者らによると、Roadsterが載っている楕円軌道上でRoadsterが地球に最も近づくのは2091年で、地球から月までと同じくらいの距離に来るという。計算の結果、向う100万年中にRoadsterが地球に衝突する可能性は6%という結論になったとしている。金星に衝突する可能性は2.5%。
また、軌道上のRoadsterを追跡している個人サイトwhereisroadster.comによると、向う数十年中で火星に最も近づくのは2020年10月7日で、その距離は約733万キロという。
【訂正:2018年2月19日23時30分 当初、コーネル大学の論文としていましたが、コーネル大学のWebサイトで公開されたトロント大学の研究者らの論文でした。また、衝突する可能性が2.5%なのは火星ではなく金星でした。お詫びして訂正します。】
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