米民泊仲介サービスのAirbnbは2月22日(現地時間)、立ち上げ10周年記念集会で、向う10年の展望と幾つかの新サービスを発表した。
ブライアン・チェスキーCEOは、10年後の2028年には1年当たり10億人が利用する“魔法のような旅行”のためのサービスにすると語った。
同日発表されたのは、新しい4つの「部屋タイプ」、新しい2つのレベル、「旅行のタイプ」、「スーパーホスト」プログラムの拡充など。
これまで「まるまる貸切」「個室」「シェアルーム」しかなかった「部屋タイプ」に、「Vacation Home」「Unique」「B&B」「Boutiques」の4つのタイプが追加される。
タイプを増やしたのは、従来の3タイプの分類だけでは、ホスト側はなかなか個性をアピールできなかったし、ユーザーも宿を絞りにくかったため。新しいタイプは今夏から追加される。
Airbnbの100以上のチェックリストに合格した宿に「Plus」バッジを表示する。Plusを獲得したホストはAirbnbサイト上で上部に表示されるなど、様々な特権を得られる。ユーザーは、Plus付きの宿に高級ホテル並みのサービスやアメニティを期待できる。
同日世界13都市で2000以上のPlus宿を選べるようになり、日本でも年内に東京、京都、大阪に登場する見込みだ。
Airbnbは当初は1人旅向けのサービスだったが、家族旅行や出張などでの利用が増えたことを受け、旅行タイプで選べる「Collections」を立ち上げる。「ファミリー」「出張」「結婚」「ハネムーン」「ディナーパーティー」「グループ旅行」「ソーシャルステイ」などのCollectionがあり、例えば家族旅行では、家族利用者からの評価が5点満点で、完全なキッチン、Wi-Fi、テレビがあるなどの条件を満たす宿が表示される。ファミリーと出張は既に選べるようになっている。
優良ホストに与えられるステータス「スーパーホスト」の特権も増やしていく。その1つとして、米Google傘下のスマートホーム企業Nestと提携し、Nest製品を30%引きで提供する。
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