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専門家に質問でき、質問者もお金稼げるQ&Aアプリ「Sophia」 学生ベンチャーから登場

» 2018年03月22日 16時43分 公開
[岡田有花ITmedia]

 専門家に質問でき、質問者も回答者もお金を稼ぐことができるQ&Aアプリ「Sophia」(ソフィア)(iOS対応)を、東京大学法学部3年生の舘俊男さん(21)が代表を務めるベンチャー企業・ストライドがこのほど公開した。「ネットには正確な情報が少ない」と感じ、質の高い質問・回答が集まるプラットフォームを目指して開発したという。

 現在、ITベンチャー企業の社長など約10人に質問可能。質問できる専門家の数は今後増やしていくという。すべての質問・回答を閲覧するには月額980円の「ソフィアプラス」に入会する必要があるが、当初2週間は無料で全機能を利用可能だ。

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 有料の「コイン」を使って専門家に質問できるアプリ。投稿した質問が多数閲覧されたり、ほかのユーザーから「いいね」が付くなど高く評価されると「ボーナスコイン」が付与される。ボーナスコインは専門家への質問に利用できるほか、換金することも可能だ。

 回答者は、自分への質問に必要なコインの数を決めることができ、寄せられた質問に答えると「ボーナスコイン」が付与される。

 現時点で、料理動画アプリ「kurashiru」(クラシル)を運営するdelyの堀江裕介代表や、ネットショップ作成サービスBASEなどを運営するBASEの鶴岡裕太CEO、クラウドワークスの吉田浩一郎代表など、同社が回答者として認めた約10人に質問できる。

「質問者も稼げる仕組み」で活性化狙う

 「ネットには正確な情報が少ない」――開発のきっかけは、舘さんがIT企業のインターンでSEOを担当していた際にこう感じたこと。専門性の高い人から正確な情報を得られるサービスとして設計したと、舘代表は話す。

 一般的な無料のQ&Aサービスは「継続が難しい」と分析。「質問がなかなか出なくなり、コミュニティとして盛り上がりを継続させるのが難しい」ためだ。Sophiaは、質問者にも金銭面でインセンティブを与えることで、質問を活性化し、盛り上がりを促進したいと考え、米国の実名制Q&Aサイト「Quora」や、中国のQ&Aサービス「知乎」などを参考に開発したという。

 まずITベンチャー社長を中心とした「狭くて深い」ジャンルの回答者から始めてコミュニティの盛り上がりを促し、その後、質問できる専門家のジャンルや数を増やしていきたいという。

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