ベンチャー企業のnommoc(福岡市)は5月8日、スマートフォンアプリでタクシーの配車を依頼し、目的地まで無料で乗れるサービスを、2019年3月に同市で始める計画を発表した。アプリや車内のディスプレイに利用客が関心を持っている店舗や商品の広告を流す。スポンサーから得た広告費でタクシーの運用費をまかない、利益を上げるという。
初年度は福岡・天神を中心に、同社が自前で用意する8台のタクシーを試験運用する計画。得られた知見をベースに2020年を目標に日本国内の主要都市で展開する考えだ。いずれは海外進出も見込む。
AI(人工知能)技術を活用する計画も。利用客の行動パターンを分析し、先回りしてスタンバイすることや、利用客の好みを学習し、より高精度でおすすめの行き先、求めている情報を届ける仕組みを目指す。
nommocは、22歳の起業家、吉田拓巳さんが18年4月に設立した。サービス実現に向け、クラウドファンディングサービス「FUNDINNO」を利用し、約5000万円を調達する計画。
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