最近は、ハッキングなどサイバー攻撃の話題をニュース等で見かけることも多くなりました。不審なメールを開かないという対策はほとんどの企業で実践されていると思いますが、最近は開封してもらえるように、巧妙に偽装したメールでの攻撃が増えています。不審なメールを開かないように気を付けていても、サイバー攻撃の被害者になってしまう可能性が高まっています。
サイバー攻撃もどんどん新しい手法が生み出され、瞬時にネットワークを通じて世界に広がります。「ウイルスやマルウェアを検出してから対策ソフトでパターンファイルを配布して防衛する」という従来の仕組みでは、対応が追い付かなくなっているのです。
今後はサイバー攻撃の被害にあっても被害を最小化するという方法が生みだされています。ちょうど自動車で言うところの、自動ブレーキなどの機能に相当すると理解いただければ分かりやすいかもしれません。
例えば、メールに書かれたリンクをクリックしてWebサイトにアクセスすると、データが暗号化されて身代金を請求されるというランサムウェアを例にします。従来、このようなリンクを経由して感染するウイルスに対応することは、リンクのURLが簡単に変更されてしまうために非常に難しいといわれてきました。
先端のセキュリティ機能を搭載したビジネスPCの場合、こうした身代金を要求する画面が出てきたとしても、そのリンクにアクセスしたブラウザの「タブ」を閉じてしまえばウイルスごと消去することができます。
最近のウイルスには、感染するとコンピュータ上のさまざまな防御機能を最初に止めてしまうものも出てきています。人間でも普段は風邪をひかないのに、疲れて抵抗力が落ちていて風邪をひいてしまったという事例があるように、コンピュータも普段はウイルス対策ソフトやファイアウォールに守られているのですが、これらの機能がオフにされると、ウイルスが対策ソフトに発見されることなく、コンピュータ上のデータや機能をフルに利用できてしまいます。
こういった重要な保護機能が正常に動作しているかを常に監視し、万が一、これらのプロセスがオフにされたとしても自動的に復旧するといった機能を搭載するモデルが登場しています。そして万が一OSに損傷を受けて起動できなくなった場合でも、ネットワーク経由でOSイメージを取得して自動的にリカバリーする機能もあります。
ちょうどクルマのSOSボタンのように「いざ」という時に頼りになるでしょう。
このように、使う時間も長く、重要なデータを扱う可能性が高いビジネスPCには、デザイン性だけでなく、最新のセーフティ機能も備えるようになっています。
いかがでしたでしょうか。デザイン性だけでなく、ビジネスシーンにあった機能性と最先端のセキュリティ機能、そして耐久性を両立するビジネスPC。ぜひチェックしてみてください。
著者:白木智幸(しろき・ともゆき)
日本HP PC&タブレットエバンジェリスト。パーソナルシステムズ事業本部に所属し、法人向けタブレット製品のプロダクトマネージャ(製品企画)とビジネスプラン(販売計画)を担当。PCやタブレットの楽しさや素晴らしさを広くお伝えすることを通じ、グローバル化の進む現代でよりよい働き方を実現するためのエッセンスを提供することがテーマ
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