米Googleは5月8日(現地時間)、年次開発者会議「Google I/O」で、AIアシスタント「Googleアシスタント」の新機能を多数発表した。なお、記載した実現予定はすべて米国の英語版の場合だ。
系列企業の英DeepMindのディープラーニング機能「WaveNet」の採用により、アシスタントが自然に話せるようにする人間の声の録音が、これまでは数百時間分必要だったのが、数週間分で済むようになった。さらに、微妙な声の高さやペース、音間隔などをとらえられるようになったため、これまでより自然な声データを作れるようになったという。
米国では同日、6種類(男性の声3種類、女性の声3種類)をGoogleアシスタントの声として選べるようになった。また、年内にアーティストのジョン・レジェンドの声も追加になる見込みだ。
“間もなく”、Googleアシスタントに呼び掛けるたびに「Hey Google」と言わなくても済むようになる。米Amazon.comは3月に「Alexa」での同様の機能を発表した。
会話の最初には「Hey Google」が必要だが、その後は人間同士の会話のように呼び掛けなしに話しかけられる。Googleによると、アシスタントは自分に話しかけているのか、他の誰かに対して言ったことなのかを判断できるという。
「and」でつなげられた複数の質問を複数だと理解し、それぞれに答える「Multiple Actions」が“ローリングアウト”中だ。例えば「ニューヨークとオースティンの天気は?」と尋ねると、ニューヨークとオースティンの現在の天気をそれぞれ教えてくれる。
Googleアシスタントは、Googleのペアレンタルサービス「Family Link」によって子ども向けのゲームやお話を提供する。子どもがGoogleアシスタントに何かを頼むときに、「Please」をつけるなど、ていねいな頼み方をすると、アシスタントが答えに加えて「礼儀正しいですね」「ていねいに尋ねてくれてありがとう」などと言って、ほめる。年内に追加する機能だ。
2月に発表した定型アクション「Routines」を、自分でカスタマイズできるようになる。例えば、「Hey Google、ごはんができたよ」と言うと、食事向きな音楽を流し、テレビを消し、ごはんができたと各部屋に知らせるように設定できる。この機能は同日から利用可能。
今夏にはさらに、設定した日時にRoutinesを起動できるようになる。例えば誕生日用などを設定できる。
今年のCESで年内発売と発表されたディスプレイ付きのGoogleアシスタント端末「Smart Display」は、7月からの発売になる。予定や乗り換え案内などは音声よりもディスプレイで表示してもらった方がわかりやすいだろう。
Android端末のアシスタントでも音声だけでなく画像を多用するようになり、「My Day」では「Google Keep」やサードパーティー製のToDoアプリに入力した項目も表示するようになる。
また、「Food pick-up & delivery」で、メニューや最寄り店舗を音声ではなく画像で表示するようになる。同サービスは、Dunkin’ Donuts、Domino’s、Starbucks、Doordashなどで年内に利用可能になる。
今夏にGoogleマップでもアシスタントが使えるようになる。ナビ利用中にじゃまにならないよう、画面下部に表示されるので、ナビを見ながらアシスタントと会話できる。
同社の新しいAIシステム「Google Duplex」(双方向に送信可能な、という意味)により、アシスタントが複雑な文章や早口の声を理解できるようになり、電話での会話に対応できるようになった。まだ開発段階ではあるが、これにより、レストランや美容院の予約をユーザーに代わって実行する。
ユーザーが予約したい日時を命じると、アシスタントはオンライン予約サービスがある店舗であればそれを利用し、ない場合は電話して相手と人間のように会話をし、予約する。
Google I/Oの基調講演のデモでは、ユーザーが与えた情報以外の相手からの質問にも自然に対応していた。
予約が取れると、アシスタントがユーザーのカレンダーのリマインダーに予定を追加するので、もし都合が悪くなればユーザーが自分でキャンセルできる。
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