カシオ計算機は5月9日、不採算のコンパクトデジタルカメラから撤退すると正式発表した。独自ジャンル新製品を投入したが市場縮小により挽回できず、2018年3月期(17年4月〜18年3月)デジカメ事業全体の業績は、売上高が123億円(前年比34%減)、赤字49億円を計上した。
コンパクトデジカメから撤退後、デジカメ事業では「独自技術、ノウハウを活用した新しい事業領域を創造する」(同社)という。
同日発表した18年3月期の連結業績は、売上高が3147億円(前年比2.0%減)、営業利益が295億円(同3.5%減)、純利益が195億円(同6.3%増)だった。売上の大半を占めるコンシューマー部門では、収益性の高い製品の販売が好調だった時計、海外で売れ行きがよかった関数電卓が、赤字幅が拡大したデジカメ事業をカバーした。
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