ソフトバンクは、5月9日にNTTドコモ、KDDI(au)と共同で提供を始めたSMSの新サービス「+メッセージ」(プラスメッセージ)のアプリ配信を10日に一時停止した。
既存のSMS/メールアプリ「SoftBankメール」をアップデートする形で提供していたが、アップデートしたユーザーが「身に覚えのないアプリが入っている」と勘違いしたり、「使いにくい」と思ってアンインストールした結果、過去にSoftBankメールで送受信したメールがすべて消えてしまった――という報告が相次いだため。提供再開のめどは「未定」としている。
+メッセージは、電話番号だけでメッセージや写真、動画をやりとりできるサービスで、最大全角2730文字のテキストと絵文字、写真、動画、専用スタンプ、グループメッセージなど送受信できる。LINE対抗のために開発されたとも伝えられている。
ドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社は9日、「+メッセージ」のアプリをAndroid向けに配信開始。ソフトバンクは、既存のSMS/メールアプリ「SoftBankメール」をアップデートする形で提供し、アップデートしたユーザーの端末では、「SoftBankメール」が「+メッセージ」に置き換わった。
だが、「SoftBankメール」と「+メッセージ」はアイコンのデザインも使い勝手も全く異なるため、自動アップデート機能により気づかぬうちにインストールされていた一部のユーザーが「身に覚えのないアプリが入っている」と勘違いしたり、「使いにくい」と感じてアンインストールするユーザーが続出。+メッセージをアンインストールすると、SoftBankメールから引き継いでいた過去の送受信メールが初期化され、すべて消えてしまうため、「+メッセージのせいで、過去のメールが消えてしまった」などと報告するユーザーが相次いだ。
ソフトバンクはこの問題を受けて10日、「+メッセージ」のアプリの配信を一時停止した。再開のめどは「未定」という。再開時にどういった形で提供するかも「さまざまな選択肢を検討中」としてる。
今後も「SoftBankメール」アプリを引き続き利用したいユーザーは、あらかじめ「あんしんバックアップ」アプリの旧メール保存機能を使ってバックアップした上で、「+メッセージ」をアンインストールすれば、「SoftBankメール」で送受信したメールを保持できるとし、Webサイトで具体的な手順を案内している。
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