5月21日にエベレストで死去した登山家の栗城史多氏(くりき・のぶかず 享年35)について、死因は滑落による頭や全身の強打だったと、栗城氏の個人事務所が公式ブログなどで25日に発表した。当初は低体温が原因としていたが、「事故当時の詳しい状況が分かった」として訂正した。
ブログによると栗城氏は、5月20日、標高7400メートルの「キャンプ3」まで上った後、標高を少し下げてテント場を確保。しばらく後に「体調不良のため下山する」と無線で撮影隊に伝え、下山を始めたという。だが、下山中に無線連絡に反応しなくなり、時間が経っても降りてこないため撮影隊が捜索したところ、標高6600メートル付近で息絶えていたという。
「遺体の状態から推測して、恐らく100〜200メートルほど滑落した」が、「遺体の損傷は大きくなく、安らかに眠っていた」という。葬儀は生まれ故郷の北海道で、親族のみで行うとしている。
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