タカラトミーが10月に発売する「トミカ4D」(1600円、税別)は、エンジン音と振動を再現したダイキャスト製ミニカーだ。従来のトミカとサイズは同じだが、サスペンション機能を生かし、車体を上から押し込むとエンジンがかかったような音が鳴り、アイドリングの振動が手に伝わる。一部の車種は、実際のエンジン音、走行音を収録した。
短く押し込むと「空ぶかし」の音が響く。さらにクルマを動かすと走行音が鳴り、振動が変化。加速音や減速音、シフトチェンジの音など、複数のサウンドを内蔵した他、10回に1回クラクションが鳴るギミックも備える。ボタン電池(LR-44)2個で動作する。
第1弾のラインアップは、スポーツカー「日産 GT-R」「ホンダ NSX」(各2色展開)と、パトロールカー(トヨタ クラウン)、救急車(トヨタ)をそろえる。
こだわりは、車種ごとに違うエンジン音と振動だ。スポーツカータイプの開発に自動車メーカーが協力し、実際のクルマのエンジン音、走行音を収録した。パトカー、救急車はサイレン音が鳴る。
日産自動車の田村宏志さん(GT-R フェアレディZ 統括責任者)は、「このためだけに日産のテストコースを貸し切った」と話す。GT-Rの開発に携わる田村さんが自ら本物のクルマを運転し、エンジン音、走行音を収録したという。
開発を指揮したタカラトミーの大井崇司さん(トミカ企画部 企画開発課 課長)は「運転席で聞く音、外で聞く音など、エンジン音の聞こえ方はいろいろある。どのシーンの音が格好いいか比べながら、一部はミキシングして音を内蔵した」という。
田村さんは「スポーツカーは格好よくて、速くて、そして『いい音』という要素がある。このいい音がようやくミニカーにも収録された」と太鼓判を押した。
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