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“AR試着”もできるIoT自動販売機「スマートマート」、ブイシンクが本格展開

» 2018年06月12日 20時21分 公開
[ITmedia]

 デジタルサイネージなどを開発するブイシンク(東京都中央区)はこのほど、大画面ディスプレイやAR(拡張現実)カメラを備えたIoT自動販売機「スマートマート」の本格展開を開始した。カメラを使って衣料品の“AR試着”が行えるなど、自販機のイメージを覆す多機能ぶりが特長。「さまざまな商品の無人販売を可能にする」という。

「スマートマート」

 最大で幅400ミリ、重さ4キロの商品を販売できる大型の自動販売機。「ベルトコンベヤーとエレベーターを組み合わせたような独自の搬送機構」(同社)により、商品を落とさずに搬出できるため、精密機器やワレモノの販売も可能という。

 CPUとして米Intelの「Core i7」を搭載し、ARや3Dグラフィック表示を含む高い表現力も特長。中央のタッチパネル付き46インチ液晶ディスプレイで物販をしながら、上部にある2面の21.5インチ液晶ディスプレイを観光情報やCMを流すインフォメーションボードとして活用できる。さらに内蔵カメラで撮影した映像にリアルタイムでAR処理が可能。「例えば観光地なら、利用者がご当地キャラクターと記念撮影できる。衣料品販売では利用者に商品を重ねる“AR試着”で着用時のイメージがつかめる」(同社)など、さまざまな用途を検討しているという。

AR撮影と地域情報の例

 インバウンド需要も重視。表示は日本語の他、英語、中国語、韓国語に対応している他、決済手段も最高3万円までの現金高額決済に加え、「決済用ユニットの追加により各種電子マネーやクレジットカードによる支払い、アリペイやWeChatPayを含むQRコード決済にも対応できる」(同社)

 スマートマートは、既に開発パートナーと共同で羽田空港やアクアシティお台場、海老名サービスエリアなどに設置済み。人気キャラクターグッズの販売などに活用されている。また5月21日にオープンした「インテル コラボレーション・センター」では“Intelチップを採用した先端IoT機器の好例”として展示中。今後は駅や空港、観光地やイベント会場など幅広い場所に提案していく。

「インテル コラボレーションセンター」で展示中の試作機

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