米Google傘下のYouTubeは6月21日(現地時間)、YouTuber(YouTubeチャンネルのオーナー)のための3つの収益化ツールを発表した。幾つかの条件を満たすチャンネルに提供していく。
「スポンサーシップ」は昨年9月に「YouTube Gaming」で立ち上げたチャンネルのサブスクリプション機能。これを、YouTube Gaming以外のチャンネルでも利用できるようにする。
スポンサーシップ対応チャンネルには「スポンサー」ボタンが追加され、これを視聴者がクリック(タップ)すると月額490円(日本からの場合。米国では4.99ドル)でスポンサーになるボタンが表示される。スポンサーになった視聴者の特典としては、チャンネル内のグループチャットで特別バッジを表示できたり、メンバー限定チャットにアクセスできたりすることだ。
スポンサーシップに参加できるのは、以下の条件を満たすオーナーだ。なお、収益の3割はYouTubeが手数料として徴収する。
YouTubeではこれまでも、パートナープログラムに参加していれば承認済みの販売サイトやTeespringストアへのリンク経由でグッズなどの販売が可能だったが、チャンネル内に設置する“商品棚”でその場でグッズを販売できるようになる。まずは米国の、1万人以上の登録者を擁するチャンネルで可能になる。
クモのキャラクターの動画で人気の「Lucas the Spider」チャンネルは、Teerspringで18日間で6万個のぬいぐるみを販売し、100万ドル以上の売り上げを獲得したという。
Premieres(初演、初公開などという意味)は、名称通り、動画を初公開する際にあらかじめ登録者に告知して「Super Chat」(視聴者がチャットストリームで自分のメッセージを目立たせるために権利を購入する機能)をしながら動画を配信する機能。Super Chatはこれまで、ライブ動画でしか使えなかったが、あらかじめ録画した動画でも公開時に限り利用が可能になる。
YouTubeのスーザン・ウォジスキCEOは4月、チャンネルオーナーに対し、広告以外の収益化ツールを提供していくと発表している。
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