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ゲリラ豪雨や熱中症の危険をお知らせ 作業員を見守るクラウドサービス、ウェザーニューズとKDDIが開始

» 2018年07月06日 19時54分 公開
[ITmedia]

 ウェザーニューズとKDDIは7月6日、建設現場などの局地的な天候を予測する「KDDI IoTクラウド 〜作業員みまもり〜 +天候予測」を開始した。作業員が携行する気象センサーの情報とウェザーニューズの超局地的気象予測モデルを組み合わせ、ゲリラ豪雨や竜巻の発生などを予測、事前に通知するという。

photo サービスの全体図

 気象センサーでは作業現場の温度、湿度、気圧、照度、紫外線、騒音などが測定可能。ウェザーニューズが提供する1キロメートルメッシュの超局地的気象予測モデルを用い、豪雨や竜巻などを予測してスマートフォンやPCに通知する。天候に加え、熱中症や低体温症の危険がある場合もアラームを配信する。

photo 左から、気象アラーム画面、管理画面、気象データ取得画面

 システム構築はKDDIグループでシステム開発などを行うアイレット(東京都港区)が担当。ウェザーニューズの超局地的気象予測モデルのAPIを活用し、IoTサービス開発者向けにAPIの公開、販売が行える「KDDI IoTクラウド API Market」上で提供する。

 料金は作業現場の規模(アカウント数)によって3つのプランを用意。気象センサー20台分の料金を含め月額6万円から。別途初期費用(12万円)とスマートフォンの契約が必要になる。

 ウェザーニューズとKDDIは、メディアクリエイトコミュニケーションズの協力のもと、今年3月から66の作業現場で実証実験を実施した。実験期間中に約400件のアラームが作業判断に生かされたという。

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