「次は『見る』デバイスに取り組む」――米Amazon.comのデバイス事業責任者デイブ・リンプ氏はそう話す。同社はセキュリティカメラなどを手掛ける米Ringを4月に買収している。そうした製品を、デバイス事業の“次の一手”として打ち出す。
これまでAmazonは、Kindleの電子書籍リーダーなど「読む」デバイス、テレビと接続する「Fire TV Stick」など「観る」デバイス、スマートスピーカー「Amazon Echo」など「聞く」デバイスを展開してきた。こうした中、次に挑むのはセキュリティカメラ製品という。
買収したRingは、玄関に取り付けるスマート監視カメラ「Video Doorbell」を開発。モーションセンサーと動画ストリーミング機能を備え、玄関に動きがあると自動的に検出し、外出している家主のスマートフォンなどに通知する。
「高齢化が進む中、顧客のセキュリティ意識は高くなっている」(リンプ氏)といい、自宅近隣の安全性を確保したいという顧客のニーズを取り込む。また、Amazonのビジネスに直結する部分もある。受取人が不在時、配送品を玄関先などに置いておく「置き配」が日本でも広まる兆しがあるが、カメラを設置することで盗難を防ぐ効果を見込む。
「カメラ製品について、日本向けにアナウンスできることはないが、グローバルに展開していきたいと思う」(リンプ氏)
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