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「Oculus Go」でバーチャル編集会議をしてみた結果Oculus Go! Go! Go!(1/2 ページ)

» 2018年08月28日 07時00分 公開
[村上万純ITmedia]

 今年の夏は、とにかく暑かった。

 8月後半になっても気温が30度を超える真夏日が続いている。自宅から駅までを歩く間に汗がじっとり背中に貼り付き、汗だくで出社するのは結構つらい。

 何が言いたいのかというと、「今こそ働き方改革でノマドでリモートワークだろ!」ということだ。記事の執筆や編集は、基本的に場所を問わずどこでもできる。

 しかし、みんなの知恵を集めてアイデア出しを行う編集会議などは、まだまだ対面の方がいい。チャットツールでは「テキストで共有された議題を処理すること」が中心になって会話が広がりにくく、ビデオ会議は音質や遅延が気になって会話に集中できないこともある。

 何気ない雑談から妙案が生まれることもあるので、コミュニケーションのしやすさを考えると、面と向かって話すリアル会議が好ましい。などと考えていた所で、スタンドアロンのVR HMD「Oculus Go」を入手した。2万円台とお手頃で、ハイスペックなPCや周辺機器などを買いそろえる必要もない。VR初心者におすすめの製品だ。

VR スタンドアロンのVR HMD「Oculus Go」

 自分のアバター(分身となる3Dモデル)を介してバーチャル空間でコミュニケーションが取れる「Oculus Rooms」アプリを使えば、“バーチャル編集会議”だって実現できてしまう。

VR 「Oculus Rooms」アプリ

 幸い、というかなぜか1人1台Oculus Goを所持しているITmedia NEWS編集部の記者たち。果たしてリアルに匹敵するようなスムーズなコミュニケーションは取れるのか。ビデオ会議とは何が違うのか。バーチャル編集会議をやってみた。

VR たとえ風邪をひいてマスクをしていようが、VR上では分からない。写真は「Gear VR」

目の前にいる感覚(でも上半身のみ)

 Oculus Roomsでは、Facebook上の友達を選んでそれぞれのアバターを自分の仮想的な部屋に呼び出せる。アバターはメインメニューの「プロフィール」であらかじめ作成しておく必要がある。顔、髪形、服装、肌の色などを選べるが、いわゆる日本的にデフォルメされたキャラクターとは違った欧米風なキャラに仕上がる。

 「あー、つながってますか」

 「声聞こえますね」

 「お、入れました」

 続々とバーチャル記者たちがRooms内に入ってきた。既に普通に会議するよりわくわくしてしまう。

VR バーチャル会議をやっている様子。同じ場所にいる必要はないが、あえて普段の対面会議のスタイルで体験。1人だけ「Gear VR」で参戦する記者も
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