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SuicaとLINEの移行は? iPhone機種変更の前にやるべきことITりてらしぃのすゝめ(2/2 ページ)

» 2018年09月14日 08時00分 公開
[宮田健ITmedia]
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旧機種は手元に残しておくとよいかも

 前回のコラムでは「二段階認証アプリ」に注意しようということをお伝えしました。こちらに関しては前回同様、無料アプリならばIIJが提供する「IIJ SmartKey」が丸ごと引っ越すのに適しており便利です。

 私は有料のパスワード管理ソフト「1Password」を使っていますが、こちらはクラウド経由でパスワード情報を同期できます(そのような情報をクラウドに上げていいのかに関しては、おそらく個々のリスク判断に寄りますのでここでは触れません)。

 二段階認証のコードは機種変更時のもう一つの鬼門で、移行に失敗するとログインできなくなるリスクがあります。海外では推奨されないものの、SMSによる二段階認証は携帯電話の契約さえあれば使えるので、その点では便利かもしれません。

 スマートフォンは個人が生きていく上でのライフラインで、コミュニケーションの要です。二段階認証が一般的になると、デジタルの鍵としても活用されることになります。

 1年に1度機種変更しているiPhoneファンならまだしも、通常は2〜3年に1度だけしか「移行作業」を体験しないでしょう。その作業の重みが年々増してきて、絶対に失敗できない作業になりつつあります。

 特にモバイルSuicaのようなデジタルマネーそのものを取り扱うものや、銀行におけるワンタイムパスワードアプリなどがうまく移行できないと、生活そのものにも影響が少し出てしまうかもしれません。

 リスクを可能な限り下げるためには、もしかしたら「しばらく旧機種を手元に残す」のがいいかもしれません。昔の機種が動いていれば、そちらの情報を見ながら作業ができる場合もあります。

 最近では携帯キャリアの施策として旧機種を下取りするサービスもありますが、新端末購入と同時に取り上げられてしまうのか、それとも後日送付でもいいのかを確認しておく必要があるかもしれません。

 特に二段階認証を活用していて、極力リスクを下げたいのならば、メインのモバイルデバイスが壊れたときにすぐに使えるよう、予備機として手元に残すのもいいでしょう。年に1度の移行タイミング、今回も滞りなく、安全にクリアしたいですね。

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