米Appleが9月13日(日本時間)に新しいiPhoneを発表した。気になる名称は、「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」。大型モデルを指す用語が「Plus」から「Max」になり、豊富なカラバリを用意する廉価版は聞き慣れない「XR」になるなど、これまでとは異なる名称が目立つ。
そして今年も「iPhone 9」は発表されなかった。複雑になってきたiPhoneのナンバリング事情を改めて振り返ってみたい。
iPhoneは2007年の初代以来(日本未発売)、毎年新モデルが登場している。iPhone→iPhone 3G→iPhone 3GS→iPhone 4→iPhone 4s→iPhone 5→iPhone 5s/5cというように、1年ごとに後継モデルが出て、2年ごとにナンバリングが更新される。
iPhone 6以降は、大型モデルを「Plus」で表現。4インチの小柄な「iPhone SE」を経て、「iPhone 7/7 Plus」「iPhone 8/8 Plus」が登場し、昨年の「One more thing」は「9」を飛び越えiPhoneシリーズ10周年記念モデルとされる「iPhone X」が発表された。
「iPhone 10」ではなくiPhone X。発表当初は「X」の読みがエックスなのかテンなのか話題になったが、Appleのティム・クックCEOは発表会で「テン」と発音。今回のXSはテンエス、XS Maxはテンマックス、XRはテンアールとなる。
XSの「S」やXRの「R」は大文字なのか小文字なのか、MAXなのかMaxなのか、Apple公式サイトでも表記が揺れていてIT系メディアの記者たちも混乱している様子だった。そもそも、XRのRとは何なのか。
ちなみにiPhone 4sも発表当初は「4S」だったが、iPhone 5s/5c登場以降に「4s」に統一された経緯がある。XSではあえて大文字にしているわけだが、後から「Xs」になる可能性も否定はできない。
これまでの傾向を見ると、来年のモデルは「iPhone 11」か欠番の「iPhone 9」、もしくは「X」をもじった名前になることが予想される。iPhoneの名前にまつわる“謎”をまとめると以下の通り。
また、Appleスペシャルイベントの公式サイトにあった、金色の円形オブジェクトと「Gather round.」(みんな集まれ)の文言も結局何だったのか。今年は、発表終了後も謎はますます深まるばかりだ。
「で、結局iPhone 9は今年もないんすか?」
毎年恒例となりつつあるこのせりふ。来年も編集部で聞けるだろうか。
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