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» 2018年10月01日 08時00分 公開

情報アプリのGunosyが「ブロックチェーン」に賭ける理由 (1/2)

ニュースキュレーションアプリ「グノシー」を提供するGunosyは、なぜブロックチェーン関連事業を展開する新会社を立ち上げたのか。竹谷社長に狙いを聞いた。

[村上万純,ITmedia]

 「ブロックチェーンは大きな構造変化をもたらす可能性が高い技術。フルコミットしないと出遅れてしまう」──情報キュレーションアプリを提供するGunosyの竹谷祐哉CEO(最高経営責任者)はこう話す。

 同社は8月1日、ICO(Initial Coin Offering/仮想通貨による資金調達)コンサルティング事業を行うAnyPayとブロックチェーン関連事業を行う会社LayerXを共同設立した。新会社の代表取締役社長に就任したGunosy創業者の福島良典氏も、「ブロックチェーン技術はインターネット登場以来の革命。テクノロジーカンパニーとして技術的な可能性に賭けていく」と語っていた

グノシー Gunosyの竹谷祐哉CEO

 情報キュレーションアプリを中心とするメディア事業を主軸にしてきた同社は、なぜブロックチェーン事業に注力するのか。竹谷CEOに、新会社にかける思いや主要アプリ「グノシー」の今後を聞いた。

「やるなら今」 ブロックチェーン新会社設立の理由

グノシー 竹谷CEO

 同社はこれまでもブロックチェーン技術に関する研究をしていたが、「社内の一部門で研究を続けるのが正しいのか」という葛藤があったという。竹谷CEOやLayerXの福島氏は、ブロックチェーンを「テクノロジーの大きな波」と判断し、兼務ではなくフルコミットできる環境で取り組まないと他社に出遅れてしまうと考えた。

 「既存の広告・メディア事業だけでなく、常に新しいテクノロジーに賭けていくべきだと考えている。ブロックチェーンは、AI(人工知能)、機械学習に続き、大きな構造変化をもたらす可能性が高いと判断し、そう決めたからにはしっかりワークする組織を作ろうと思った」(竹谷CEO)

 LayerXでは、トークン(独自通貨)の設計や開発、仮想通貨マイニング事業などの展開を検討している。Gunosyがアプリ開発で培った機械学習技術と、AnyPayのICOコンサルティングの知見を組み合わせ、ブロックチェーン技術に特化したコンサルティングや開発、自社サービスの開発・運営を行う計画。技術力とコンサルティング力の両方を兼ね備えているのが強みだという。

 竹谷CEOは「当社だけでブロックチェーン事業を行うよりも、事業としての成功確率をさらに上げることができると考え、以前から親交があったAnyPayと話し合いをした」と話す。

 すぐに収益が拡大化する事業とは考えていないが、今後は収益の柱に成長させる意向だ。マイニング事業は「ボラティリティ(価格の変動性)が高く、博打(ばくち)的な要素も考えられる」ため、しばらくは手を付けないという。

 ICOを巡っては、企業が具体的なプロダクト(サービス)がない状態で資金を集め、調達後もプロダクト化されないといったケースがあることが問題になっていた。

 まずは、企業が抱えるこうした課題を解決するようなる技術的ルール(プロトコル)を開発し、パートナー企業と共にブロックチェーン技術を活用したサービス事例を示すことで提携先を拡大していく考えだ。

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