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情報アプリのGunosyが「ブロックチェーン」に賭ける理由(2/2 ページ)

» 2018年10月01日 08時00分 公開
[村上万純ITmedia]
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「ライブ動画」に活路 グノシーの今後

 既存のメディア事業の拡大も続ける。主力のグノシーアプリは2018年5月に累計2400万ダウンロードを突破した。総合情報プラットフォームとして成長させるべく、アプリ内で飲食店のクーポンやライブ動画配信を始めるなど、ニュース以外のコンテンツ拡充を図っている。

 中でも今年2月に始めたライブ動画への期待は大きい。番組内では、クイズやネットニュースについて掘り下げるエンタメトーク番組などを配信。昨今のバーチャルYouTuberブームもあり、ライブ動画は競争の激しい市場だが、竹谷CEOは「ユーザー参加型のクイズ番組が好調。ライブ動画は先行投資分野ではあるが、ビジネスモデルとしても成立するレベル」と自信を見せる。

グノシー グノシーのクイズ番組「グノシーQ」

 全問正解者でその日の賞金を山分けするクイズ番組「グノシーQ」は、1回の放送の総再生数は約40万人が視聴し、約1万5000人がクイズに参加することもあるという。竹谷CEOはこれからライブ動画に大きな波が来ると見ている。「サービスの流行にはトレンドがある。沖にいるための最低条件はできたので、あとは波(チャンス)を待つ」(竹谷CEO)

 当初は外部パートナーであるエブリーとの共同制作だったが、今は内製でライブ動画を制作しノウハウを蓄積している。

情報キュレーションアプリはラインアップを拡充

 グノシーに加え、KDDIと協業する「ニュースパス」や女性向け情報アプリ「LUCRA(ルクラ)」、ゲーム攻略情報サービス「game8.jp」(ゲームエイト)などのメディアを展開しているが、今後もラインアップは増やしていくという。

 具体的には、グノシー内で人気が高い「エンタメ」や「スポーツ」などのジャンルを別アプリとして切り出し、新規ユーザーの獲得を図る。幅広いユーザーを抱えるグノシーでニーズの大きいジャンルを細分化することで、広告のターゲティングをより明確にする意図もあるようだ。

 竹谷CEOは「メディアは成長するために時間が必要だが、崩れにくいビジネスモデル。どんどんアプリを増やして大丈夫か? と思う人もいるかもしれないが、無理のない範囲でどんどん新しい挑戦をしていく」と意気込みを語った。

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