スマートフォンゲーム「Pokemon GO」(ポケモンGO)で今週から新しいEXレイドボス「デオキシス」が登場しました。初回となった10月2日は土壇場になってEXレイドがキャンセルされるジムが相次ぐという、トレーナーにとってはしゃれにならないトラブルが発生。早々に出鼻をくじかれた感もありますが、次回以降に期待している方々のために、運良く参加できたデオキシスレイドのリポートをお届けします。
10月2日、私はEXレイドのドタキャンとは別のトラブルで焦っていました。それは、招待状を送ったK氏の遅刻。EXレイドは参加できる人数が限られているため、スタート時に現地にいないと大変なことになります。実際、以前ミュウツーのEXレイドに遅刻したときは、最後まで人が集まらず、涙をのみました。
K氏が到着する頃には周囲に誰もいなくなってしまうかもしれません。そんな心配をよそに、目の前の黒卵は無情にも割れてしまいました。新EXレイドボス「デオキシス」の登場です。会場の公園に集まった人達——おそらく100人以上はいたと思いますが、一瞬どよめくのが分かりました。
EXレイドが始まり、周囲の人達は猛烈な勢いでスマホをタップし始めます。編集Kはまだ来る気配がありません。私は一度空を見上げた後、静かに目を閉じて覚悟を決めました。「人が少なくても倒す! 倒せなくてもそれはそれで記事ネタとしてはおいしい」と。
幸いというべきか、もともとデオキシスは耐久力に欠けるポケモンです。その日の朝には海外のYouTuberが2人で討伐する動画をアップしていたので、少人数でも倒せることは分かっていました。ただ、それは強化済みの対策ポケモン(レイドボスに有効な技を持つポケモンのこと)がそろっていればの話です。
周囲の人達がゲットチャレンジに移行していたころ、私は一人でポケモンの強化を始めました。まずは「ゲンガー」。これは「キラ化確定」キャンペーンの際、口八丁手八丁で同僚のT氏から巻き上……提供していただいた「シャドークロー」持ちの個体です。
シャドークローは、もう「技マシン」を使っても覚えない、いわゆる“レガシー技”の一つ。これとゲージ技の「シャドーボール」を覚えたゲンガーは通称「Wシャドー」と呼ばれ、ミュウツーやデオキシスといったエスパータイプに有効です(相手の技にもよります)。しかもキラポケモンなので、通常の半分の「ほしのすな」で強化できます。
次に、ずっと放置していた「かみつく/ストーンエッジ」のバンギラス3体を「技マシンスペシャル」で「かみつく/かみくだく」に変更。さらに「シャドーボール」のミュウツー3体をアメがなくなるまで強化しました。全滅してもすぐに再突入できるよう、2つのバトルパーティーを並べます。
K氏が現場に到着したとき、EXレイド会場の公園は、かなり人が減っていました。近くにいた作業服のおじさんたちも帰り支度をしながら「100%とれたけど、どこで使えばいいの?」なんてぜいたくな事を口走っていました。ち。
でも、われわれの戦いはこれからです。
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