万引きしようとしてもできないという、赤羽駅のJR東日本の無人決済店舗に行ってきた。
Apple Watch Series 4に仕込まれたSuicaカードが新たな電子マネー体験をしたがっているので、10月17日に一般公開されたお店で昼食を買ってくることにした。
個人的には駅ホームの売店で買い物をしなくなってだいぶ経つ。電子マネー、カメラによる商品認識、AIを使った利用者との紐づけを組み合わせた近未来キヨスクのショッピング体験はどんなものなのだろう。
「POP-UP STORE w/KINOKUNIYA」はSuicaなどの交通系電子マネーを使った買い物ができる。ただし、ローソンがCEATECでデモしたようなRFIDタグを使うわけではない。
場所はJR池袋駅から快速で1駅の赤羽駅。降りたホーム(5・6番ホーム)中央に店舗が見える。店舗内ではカメラとセンサーが睨みをきかせ、外には案内の人たちが待機。待ち行列用のロープも用意されているが、通勤時間帯ではないせいか客はあまりおらず、スムーズに中に誘導された。
まず入り口のところにSuicaカードの絵が描かれたポートがあり、その上にApple Watchをかざす。これが自分のトークンとなり、店のドアが開く。それ以降店内で買い物をしたら、それがこのIDに紐づけられる。何を手にしたかという情報は、店内に配置された多数のカメラによってチェックされる。GoPro HERO7 Blackをネックマウントして買い物の様子を動画に収めた。
自分が買ったものがリアルタイムでリストアップされる仕組みは今のところない。もう一度Apple Watchを出口のSuicaセンサーでかざすときに表示されるまで分からない。まあ、普通の買い物でもそうなので問題はないが。
出てきた領収書を確認し、レジ袋に4個の商品を入れて店をでる。これで終了だ。
入店時と清算時の2回、Suicaカードをかざすわけだが、Apple Watchは自然にかざすことができるので財布からSuicaカードを出したりスマートフォンを取り出したりする手間がいらないので楽だ。
改札に入って改札を出る、Apple Watchで電車に乗るときに近い体験だった。
なお、商品の仕入れは紀ノ國屋なのでちょっと高め。だから「w/KINOKUNIYA」というわけだ。
平日の午前10時〜午後8時営業で期間は約2カ月。「近未来のキヨスク」を体験したい人は、通勤時間帯は外した方がよさそうだ。
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