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» 2018年10月24日 14時43分 公開

KDDI、スマホで年金運用「auのiDeCo」提供 「投資は不安」「手続きが面倒」若年層に照準

KDDIが、個人向け確定拠出年金サービス「auのiDeCo」の提供を始めた。スマートフォンアプリで申し込み、運用状況の確認などを行える手軽さが売りだ。

[片渕陽平,ITmedia]

 KDDIは10月24日、個人向け確定拠出年金サービス「auのiDeCo」の提供を始めた。スマートフォンアプリで申し込み、運用状況の確認などを行える手軽さを売りに、投資への関心が薄い若年層を取り込む。投資信託の残高に応じたポイント還元の仕組みも設け、競合との差別化を図る。

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 専用スマートフォンアプリで、申し込みから運用状況の確認、運用商品の見直しまで、年金管理に必要な機能をワンストップで提供する。アプリ上で節税額を試算できる他、毎月の掛金拠出額の状況、運用実績のチェックも可能。運用管理手数料は永年0円のため、同社は「投資初心者も気軽に使える」とアピールする。

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 運用商品は、初心者でも選びやすいようにシンプルなプランを用意。(1)元本割れのリスクがない「三菱UFJ銀行確定拠出年金専用1年定期預金」、(2)比較的リスクが少ない国内債券を中心に扱う「au スマート・ベーシック(安定)」、(3)比較的低リスクの国内債券をメインに株式でリターンも狙う「au スマート・ベーシック(安定成長)、(4)海外株式で積極的にリターンを狙いつつ債券でリスクを抑える「au スマート・プライム(成長)」、(5)国内外株式の割合を高めたハイリスク・ハイリターンの「au スマート・プライム(高成長)」――を提供する。

 このうち(2)〜(4)では、ユーザーが保有している投資信託の残高に応じ、auの「WALLET ポイント」か「Wow! スーパーポイント」を付与する。月間保有残高が100万円の場合、年間1000ポイント(auユーザーの場合)を受け取れる。

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「投資は何となく不安」「手続きが面倒くさそう」解消へ

 iDeCo(個人型確定拠出年金)は、毎月決まった掛金を投資信託や定期預金などで積み立て、60歳以降に年金か一時金で受け取るというもので、注目を集めている。積立期間中の掛金額が所得控除される、運用期間中の運用益(利息・売買益)が非課税になる、受け取り時にも一定額まで非課税になる――といった節税効果が魅力だ。

 厚生省などによれば、iDeCoの加入者全体のうち10〜20代の割合は約24%にとどまっている。KDDIアセットマネジメントの藤田隆社長は、若者は「手続きが面倒くさそう」「投資は何となく不安」「結局どのくらい得なのか分からない」といった印象を持っているのではないか、と指摘する。スマホアプリで申し込み、資産運用・管理までできる仕組みを提供し、若年層の投資デビューを促す考えだ。

photo 左からKDDIの臼井朋貴氏(ライフデザイン事業本部 金融・コマース本部 副本部長)、KDDIアセットマネジメントの藤田隆社長

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