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“PayPay祭り”で、わたしが得たものと失ったもの(2/3 ページ)

» 2018年12月07日 07時00分 公開
[岡田有花ITmedia]

 その後店員から、「iPad Proの256GBモデルとApple Pencilは在庫がないため予約受け付けのみ。入荷予定日は未定」と知らされた。在庫があるのは64GBモデルのみ。迷ったが、予約でも購入額をPayPayで決済できるらしいので、予定通り256GBモデルにすることにした。何色にするか聞かれてまた迷ったが、吟味する余裕もなくシルバーを選んだ。Google Home miniは3色から選ぶよう言われた。何となくかわいい気がして、ピンク色にした。店員を待たせるのが申し訳なく、慌てて決めた。

画像 iPad ProとApple Pencil(AppleのWebサイトより)
画像 Google Home miniのピンク(GoogleのWebサイトより)

 iPadやApple Pencilの予約はキャンセル・変更不可とのこと。後になって容量や色を変えたくなってもできない。もともと欲しかったiPad Proではあるが、購入を本格的に検討したのは前日の午後、ビックカメラのPayPay対応を知ってから。購入を決意したのは当日の朝になってからだ。容量や色を検討する時間がほとんどなく、迷いは消えていなかった。だが、「今買わないと、いつキャンペーンが終わるかわからない」というプレッシャーから、迷いを振り払った。

 レジに並び、いざ決済だ。筆者はモバイル端末を使った決済自体が初めてで、無事にできるか少し緊張していた。店員の案内に従って、レジ前の掲げられたQRコードをPayPayのアプリで読み取ると、決済画面が出た。金額は空欄になっていて、レジに表示された金額を自分で入力する。間違えてはならないと何度も確認しながら入力し、決済ボタンをタップすると、「ペイペイ!」という音がした。決済は完了。全額還元には外れ、20%分・約2万6000円分の電子マネーが付与された。

画像 100%還元は外れた……

 「キャンペーンはいつ終わるか分からないし、せっかくビックカメラに来たし、今日のうちに他にも何か買っておこう」と考え店内を見回し、ずっと欲しかったディスプレイアームを物色した。筆者のデスクで使えそうなアームは2種類しかない。「PayPayでお得に買うには、この2種類から選ぶしかない」と、1つ選んでレジまで行きかけたが、「毎日使うものはちゃんと選ばないと後悔する」と思いとどまった。

 iPad ProとApple Pencilの予約票と、ピンク色のGoogle Home miniが筆者の手元に残った。

気持ちは沈んでいた

 帰宅時、気持ちは少し沈んでいた。購入したiPadはいつ届くか分からない。届く前の他の店で在庫を見つけたとしても、指をくわえて見ているしかない。還元された20%の電子マネーが付与されるのは来年1月10日と、当面は使えない。付与された後も、使える店舗はPayPay対応店に限られている。

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