ITりてらしぃのすゝめ
「サードパーティーCookie」は“悪”なのか? 私がSafariを使う理由(1/2 ページ)
私は最近、macOSで使うWebブラウザを「Google Chrome」からAppleの「Safari」に変えました。スマホはiPhoneなので、モバイルでもPCでもSafariを使っています。
現在のWebブラウザのシェアはChromeが圧倒的です。ネットの歴史を見ても、最大のシェアを持つWebブラウザに最適化されたWebサイトが主流になるのは当たり前でしょう。とはいえ、現在ではInternet Explorer(IE)のような異端なブラウザはあまりなく、ブラウザによって極端に仕組みを変える必要もないことから、SafariでもほとんどのWebサイトを問題なく閲覧できます。
ところが、Safariだとうまく動かないサイトもいくつかあります。そして、これはプライバシーを考慮しないWebサイト側の問題であることが多いのです。今回は、広告配信などに利用されるユーザー情報に関する「サードパーティーCookie」の問題について紹介したいと思います。
連載:ITりてらしぃのすゝめ
「身近な話題を例にITリテラシーを高めていこう」がコンセプト。さらっと読めて人に話せる、すぐに身につく。分かりやすさ重視で解説。小ネタも扱います。
そもそもCookieとは?
まずは「Cookie」(クッキー)について説明します。Cookieは、WebブラウザとWebサーバとの間でやりとりされる、ほんの少しの「情報」のこと。より厳密には「HTTP Cookie」と呼んだ方がいいかもしれません(大昔は「Magic Cookie」などという呼び方をしていました)。Webサイトを閲覧した際にWebブラウザ側で作成される、データを一時的に保管しておく仕組みと考えていいでしょう。
WebサイトのログインIDなどの情報を保存することで、再度アクセスした際に自動でそのユーザーを識別し、ログイン状態などを保持できるようにします。またこの技術は、バナー広告などにも利用されています。例えば、ある商品を販売するWebサイトを開くと、他のWebサイトに行ってもその商品の広告が追いかけてくる、という具合に。
ほとんどのWebブラウザではCookieの制限や削除が可能ですが、基本的に利用者はCookieそのものを意識する必要はないとも思っています。
「サードパーティーCookie」とは
そしていま私が気になっているのが、サードパーティーCookieの話です(余談ですが“セカンド”が指すのはWebブラウザ、つまり自分です)。Cookieにはファーストパーティとサードパーティーの2種類があり、Cookieの発行元がどこのドメインかで分類されます。つまり、実際にユーザーが訪れているドメインから発行されているCookieがファーストパーティで、それ以外のドメインから発行されているものがサードパーティーになります。今回取り上げたいのは「複数サイトから横断的にCookieを付与して個人を特定するような仕組み」であるサードパーティーCookieです。
例えばexample.comというWebサイトにアクセスしたとします。ファーストパーティーCookieはこの「example.com」というサーバにひも付くCookie情報を指していて、ログイン状態から作られるセッション情報を基にあなたを特定します。これは基本的に問題はないでしょう。
しかし、そのexample.comには、例えばSNSのWebサーバ(ドメイン)にひも付くCookieを付与する場合や、全く異なる他のWebサーバ(ドメイン)のCookieを付与することがあります。次に他のWebサーバを閲覧したときに、「この人は以前example.comを見た」ということが、他のサーバにも伝わるわけです。
とてもざっくりした説明になってしまいますが、サードパーティーCookieは個人を特定し、利用者が全く関係ないサイトを見たときにも、関連する広告を配信するような仕組みになってしまっているのです。
この情報に反旗を翻したWebブラウザ
サードパーティーCookieの利用方法としては、そのほとんどが「個人特定を狙った広告を見せること」や「成果型の広告において対象者がアクションを起こしたかどうか」を判定するために使われていると考えていいでしょう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ITりてらしぃのすゝめ
「身近な話題を例にITリテラシーを高めていこう」がコンセプト。さらっと読めて人に話せる、すぐに身につく。分かりやすさ重視で解説。小ネタも扱います。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
auメールで朝から障害 全国で利用しづらい状況に
-
5
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
6
Apple、M6搭載の14インチ「MacBook Pro」発表 AI性能向上、33万9800円から
-
7
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
8
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
-
9
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
10
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR