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“人工流れ星”の衛星が完成 19年1月に打ち上げ

» 2018年12月13日 11時58分 公開
[ITmedia]

 流れ星を人工的に再現するプロジェクトを計画するALE(東京・港区)は12月13日、人工衛星の初号機が完成したと発表した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)のイプシロンロケット4号機に搭載し、2019年1月17日に打ち上げる。

ALE 初号機の外観

 同社は、20年春に広島・瀬戸内地域で“人工流れ星”を降らせるプロジェクト「SHOOTING STAR challenge」を実施予定。宇宙空間に打ち上げた人工衛星から流れ星となる1センチほどの“粒”を放出し、大気圏に突入させることで地上に流れ星を再現する。直径200キロの範囲で流れ星を観測できるという。

 ALEとJAXAは、安全面に配慮しながら人工衛星の共同開発を進めてきた。人工流れ星の実現には、今回開発した初号機と、開発中の2号機が必要。今回の打ち上げでは、イプシロンロケットから切り離された後の軌道降下についても検証する。

 ALEの岡島礼奈社長は「これからこの初号機は宇宙に行くんだなと思うと、何とも言えない。ALEの活動の中で最大のマイルストーンであるイプシロンロケットの打ち上げが成功することを切に願っている」とコメントした。

ALE 第2回安全審査終了後のプロジェクトメンバーの集合写真

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