ウェザーニューズは12月20日、路面の状態を車載カメラの映像から検知できる「AI道路管理支援システム」を、2019年夏をめどに実用化すると発表した。積雪や路面の損傷をAI(人工知能)が画像認識で自動検知することで、早期の対処や事故軽減につなげる。
車両にカメラを搭載し、路面の状態を動画で撮影。撮影データをクラウド上にアップロードし、AIがリアルタイムに分析する。開発には情報通信研究機構(NICT)などが協力した。
ウェザーニューズは10月、同システムの実証実験を岩手県盛岡市で実施。市内を走る車両が捉えた映像を使って、道路のひび割れ検知に成功。今冬中には、道路の凍結や積雪の状況を検知する実証実験も行う。
同社によれば、17年に盛岡市では約4800件の道路損傷が目視で発見された。パンク被害も例年の10倍となる約200件が発生したという。今回の技術で、パンク被害や事故の減少につなげる狙い。
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