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大阪の「天王寺都ホテル」、外国人観光客向けにスマートスピーカーの実証実験 ホテルスタッフの業務を軽減

» 2019年01月07日 15時47分 公開
[ITmedia]

 スマートスピーカー向けアプリなどを開発するTradFit(東京都千代田区)は1月7日、近鉄・都ホテルズが運営する「天王寺都ホテル」(大阪府)の客室とフロントに多言語対応のスマートスピーカーを設置する実証実験を始めた。訪日外国人旅行者向けに3月31日まで提供。17言語に対応したチャットbotとも連携する。「AIスピーカーとチャットbotを使ったサービスは、大阪府初の取り組み」(TradFit)という。

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 ディスプレイ付きの米Amazonのスマートスピーカー「Echo Spot」を客室66室とフロントに設置。画像や音声で宿泊客の問い合わせに答えることで、ホテルスタッフの業務負担を軽減させる考え。音声は英語、日本語、中国語(簡体字/繁体字)など6言語、チャットbotは17言語に対応する。

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 スマートスピーカーは、蓄積されたデータを基に宿泊客の問い合わせに音声で回答。回答できない内容や非対応の言語の場合は、チャットbotを通してホテルスタッフとやりとりできる。よくある質問や日々のやりとりはAI(人工知能)が学習していくという。

 ホテル周辺にあるレストランや観光スポット、交通情報なども確認できる他、音声での家電操作にも対応する。

 TradFitは、実験結果を基にサービスの改善や本格的な導入なども検討するとしている。

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