米Microsoftと米ドラッグストアチェーン大手のWalgreens Boots Alliance(以下、Walgreens)は1月15日(現地時間)、新たな医療提供モデル立ち上げを目指し、7年間の提携を結んだと発表した。
Walgreensはドラッグストアチェーン最大手の1つで、企業のヘルスケアセンターや在宅医療、処方薬のメールオーダーサービスも手掛ける。25カ国でサービスを提供しており、総従業員数は45万人以上だ。
この提携でWalgreensは自社の主要ITインフラを「Microsoft Azure」に移行し、「Microsoft 365」を社内コラボレーションおよび顧客エンゲージメントツールとして38万人以上の従業員と店舗で利用する計画だ。
さらに、主要市場での共同イノベーションセンターの設立や、12店舗でMicrosoftの製品およびサービスを利用する「デジタルヘルスコーナー」のパイロット開設などの計画も発表した。
この提携は、共通の競合相手である米Amazon.comに対抗するものと見られる。Microsoftは1月には米Amazon.comの「Amazon Go」のような無人店舗展開を目的に米スーパー最大手Krogerとの提携を発表した。また、昨年7月には米小売最大手のWalmartと戦略的提携を結んだ。こちらもWalmartのAmazon.com対抗のオンラインショップ強化を目指すものだ。
Walgreensのステファノ・ペシナCEOは昨年10月、米Bloombergのインタビューで、(ドラッグストアの競合になる可能性のある)Amazon Goの展開について、「大きな脅威だとは考えていない。新たな競争相手となるが、Amazonのせいで当社が消滅するとは思わない」と語っていた。
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