関西大学と帝人フロンティア(大阪市)は1月15日、ボールを蹴った時の衝撃をサッカーシューズ単体で計測できるセンサーデバイスを開発したと発表した。耐衝撃性や形状の自由度が高い、組みひも状のセンサーを使うことで、デザインや機能性を損なわず、スポーツ用品にセンサーを内蔵できるという。
関西大学と帝人フロンティアが2017年に共同開発したセンサーデバイス「圧電組紐」は、糸を一定の方式で組んでひもを作る「組みひも」の技術を活用し、圧電性のポリ乳酸繊維をひも状にしたもの。圧力を加えると電気エネルギーを発し、1本で「伸び縮み」「曲げ伸ばし」「ねじり」といった動きを計測できる。
今回は子供用のサッカーシューズ、テニスラケットと圧電組紐を組み合わせた一体型のセンサーデバイスを開発。サッカーシューズはインサイドキックやアウトサイドキックなど、キックの種類ごとにシューズがボールに与える力を計測できる他、テニスラケットはガットストリング(網目部分)がボールに与える力を計測できるという。
開発した一体型センサーデバイスは、東京ビッグサイトで開催中の「第5回ウェアラブルEXPO」(1月16〜18日)に展示する。
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