シチズン時計は1月21日、コネクテッドウォッチを手掛けるベンチャー企業のVELDT(ヴェルト)に資本参加し、新たなIoTプラットフォーム「Riiiver」(リヴァー)を開発すると発表した。3月に米国で開催されるイベント「サウス・バイ・サウスウェスト 2019」(以下、SXSW 2019)でRiiiverと対応する腕時計を披露する。
ヴェルトは、2012年からコネクテッドウォッチを中心とするIoT製品やサービスの開発を手掛けているベンチャー。1月21日付けで第三者割当増資を行い、シチズン時計が約3億円を出資した。「今回シチズン時計が腕時計を基軸としたIoTサービスへ参入するにあたり、VELDTの知見を活用するとともに両者の強みを生かした新ビジネスを展開する」(ヴェルト)
シチズン時計では、2019年夏にRiiiverの提供を開始する予定。詳細は明らかにしていないが、専用の腕時計を始め、対応するデバイス間でカスタマイズ性の高い連携動作を可能にするという。同日オープンしたティーザーサイトでは、「時計のボタンを押すと、針の方向で近くのカフェの場所を示す」「スマホをタッチすると明日の天気によって電灯の色を変える」「ランニングの走行距離が10キロメートルに到達すると音楽プレーヤー機能でプレイリストをシャッフルして音楽が変わる」といったコンセプトを紹介している。「腕時計というプロダクトのポテンシャルを引き出し、人々のライフスタイルをより良く変えるべく企画されたマイクロ・コミュニティ・サービス」(シチズン時計)
この他、VELDTが2019年度中に発売予定のコネクテッドウォッチ「VELDT LUXTURE」の製造と販売をシチズンが一部担当することも明らかにした。
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