持ち運べる“音のバリアフリー” 「ミライスピーカー・モビィ」登場
SoundFun(サウンドファン)は1月24日、音を遠くまで届かせる「曲面サウンド」技術を採用したポータブルスピーカー「ミライスピーカー・モビィ」を発表した。高齢者施設や各種イベント用途に向け、同日から販売する。価格はオープンプライス。
曲面サウンドは、振動板を湾曲させると放出した音がエネルギーを失わず遠くまで届く現象を利用したスピーカー技術。同社プロダクトマーケティング本部長の金子一貴氏によると、「音量を必要以上に上げなくても広く遠くまで明瞭な音声を届ける。騒がしい場所でもクリアな音声が聞こえ、(加齢性の難聴などで)聞こえに不安を感じている方でも聞き取りやすい」という。高齢の顧客も多い証券会社のセミナールームを始め、空港や銀行の呼び出し用スピーカーとして採用が進んでいる。
同社の山地浩社長によると、2016年4月に施行された「障害者差別解消法」により、官民共にバリアフリーへの取り組みが求められたことが後押し。ミライスピーカーはシリーズ累計1500台を販売したという。また18年に始めた月額2980円の個人向けレンタルサービスも好調で、「会員は100人を数え、継続率も高い。今年は直営事業としてネットレンタルを行い、9月までに会員数600人まで拡大する」(山地氏)という。
屋外のイベントや避難訓練、災害発生時にも
これまで据え置きタイプのミライスピーカーを展開してきた同社だが、顧客からは屋外のイベントや避難訓練でも利用できるポータブルタイプを求める声が多かった。このためワイヤレスマイクからの入力に対応し、持ち運べるポータブルアンプとして「ミライスピーカー・モビィ」を開発した。
スピーカーは曲面振動板ユニット2基とダイナミック型ユニット2基。アンプとリチウムイオンバッテリーを内蔵し、約8〜10時間の連続駆動が可能だ。重量は約4.1キログラム。専用スタンドやキャリングバッグも用意する。
同社が実施した実験によると、一般的なワイヤレスアンプに比べ、音源から離れた場所で計測した音圧に顕著な差が見られたという。広さ123平方メートルの多目的ホール(浅草橋区民館)にミライスピーカーを設置し、35のポイントで音圧を計測したところ、最後列を含む21カ所で会話相当の音圧(61dB)を観測。対して一般的なスピーカーは正面前方5ポイントしか61dBを超えなかった。
金子氏は、「避難訓練などに使われるメガホンは音圧が高すぎ、近くの人にはうるさく、遠くの人は聞こえにくい。しかしモビィなら1台で100人前後までカバーできる」と話している。
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