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オフィス用「空調イス」、オカムラなどが開発 クラウド連携でもっと省エネ

» 2019年01月28日 21時32分 公開
[ITmedia]

 オフィス家具のオカムラ(横浜市)と空調設備などを手掛けるダイダン(大阪市)は1月28日、空調イス「クリマチェア」を共同開発したと発表した。イスに送風や加熱の機能を持たせてオフィスの空調を補助し、省エネに寄与するという。価格は未定。「来年度内」の一般販売を目指す。

空調イス「クリマチェア」

 夏は座面の左右両側に設けた吹き出し口から送風して上半身を冷却しつつ、座面から空気を吸い込んで“もも裏”も冷やす。冬は座面の内蔵ヒーターでもも裏を温める仕組み。電源はリチウムイオンバッテリー。

 通信機能を備え、ダイダンのクラウド型自動制御システムと連携。例えば空調イスの利用率が低いときはビルの空調機運転を停止してさらなる省エネを図るなど、利用状況に応じた空調制御が行えるという。

 オカムラでは「オフィスではさまざまな人が同じ室内で過ごし、要求される温度も多様であるため、均一な温度環境を形成するだけでは不十分」と指摘。オフィスの空調は控えめとし、空調イスで個人が調節すること生産性の向上にもつながるとしている。

 クリマチェアは、省エネ技術の専門展示会「ENEX 2019」(1月30日〜2月1日、東京ビッグサイト)に出品される。

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