ネットワークアナリティクス企業の米Kentikはこのほど、クラウドサービスの採用率などを市場調査した結果を発表した。競合する製品をマルチクラウド環境で使っている企業が多く、AWS(Amazon Web Services)とMicrosoft Azure、AWSとGCP(Google Cloud Platform)などが併用されていることが分かった。
調査は、2018年11月末に米ラスベガスで開催されたAWSのカンファレンスイベント「re:Invent」の参加者310人に、自社が導入しているクラウドサービスを聞いたもので、複数回答が可能。調査の設計上、採用率はAWSが最多の97%を占めた。
次いで多かったのはAzure(35%)。企業が保有するデータセンター(29%)、GCP(24%)、コロケーションおよびサードパーティーのデータセンター(19%)――と続いた。
マルチクラウド環境の企業(40%)がハイブリッドクラウド環境の企業(33%)を上回ったことも判明し、Kentikは「マルチクラウドは単なる“バズワード”ではなくなった」とみている。
クラウドサービスを運用する上で、回答者が最も苦労している点は、コスト管理(29%)がトップ。セキュリティ(22%)、コントロール(16%)、可視性(ビジビリティ、12%)などの意見も挙がった。
ただ、AWSダッシュボードを使用してコストを管理している企業は56%にとどまり、サードパーティー製のツールを使っている企業が30%存在した。また、表計算ソフトのスプレッドシートを使用しているという層(10%)も存在した。
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