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Dropbox、デジタル署名サービスのHelloSignを2億3000万ドルで買収

» 2019年01月29日 10時24分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Dropboxは1月28日(現地時間)、デジタル署名サービスの米HelloSignを買収することで合意に達したと発表した。買収総額は約2億3000万ドル(約251億円)で、取引は3月末までに完了の見込みだ。

 dropbox 1 HelloSignはBoxやGoogleとも提携している

 HelloSignは2010年創業のカリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置く非公開企業。同社のデジタル署名、デジタル文書ワークフローサービス、ファックスサービスなどは数百万人の個人と8万社以上の企業が利用している。

 HelloSignはDropboxが昨年11月に発表した「Dropbox Extensions」の最初のパートナー企業の1つだ。Dropbox Extensionsは、Dropboxに保存したファイルをサードパーティー製アプリで操作できるようにする拡張機能。買収完了後、HelloSignのツールは拡張機能としてではなく、Dropboxの機能として統合される見込みだ。

 dropbox 2 Dropboxのドリュー・ヒューストンCEO(右から2人目)とHelloSignのジョセフ・ワラCEO(左端)

 HelloSignはDropboxだけでなく、競合するGoogleドライブ、Box、Slackなどとも提携している。同社は公式ブログで、買収完了後も独立子会社として存続し、顧客にとっての変化は何もないと説明した。同社のジョセフ・ワラCEOは「Dropboxの5億人以上のユーザーがわれわれのリーチを拡大し、想像以上に大きなインパクトを与えるだろう」と語った。


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