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niconico有料会員、188万人に減少

» 2019年02月14日 10時20分 公開
[ITmedia]

 カドカワが2月13日に発表した2018年4〜12月期決算によると、傘下のドワンゴが運営する動画サービス「niconico」の有料会員「ニコニコプレミアム会員」は12月末で188万人と、9月末から6万人減った。

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 ドワンゴは、事業計画の進捗(しんちょく)が当初計画を大きく下回るとして、減損損失37億円を計上。収益の柱であるニコニコプレミアム会員の減少に加え、18年11月から提供している位置情報ゲーム「テクテクテクテク」の不振が響いた。ただ、企業や個人ユーザーが動画などを配信できる「ニコニコチャンネル」の有料会員は91万人に増えた。

photo カドカワはグループ全体の経営体制を見直す

 ドワンゴの不振を受け、親会社のカドカワは2019年3月期(18年4〜19年3月)の連結業績予想を下方修正し、売上高は前回予想から10.4%減の2070億円、営業利益は76.3%減の19億円になると発表した。最終損益は43億円と、前回予想の54億円の黒字から一転して赤字になる見通し。

 こうした状況から、カドカワはグループ全体の経営体制を見直す。4月1日付で、カドカワの子会社管理事業の一部を、傘下のKADOKAWAに継承させ、ドワンゴ、Gzブレイン、大百科ニュース社をKADOKAWAの完全子会社にする。

 また、カドカワの川上量生氏が代表取締役社長を退任し、専務の松原眞樹氏が昇格。川上氏は代表権のない取締役に退いた(関連記事)。ドワンゴでも、荒木隆司氏が代表取締役社長を退任し、夏野剛氏が後任に就く。

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