NTTドコモは、耳の聞こえづらい人向けに、相手が話した内容をテキスト表示したり、入力したテキストを音声で伝えられる通話アプリ「みえる電話」の正式サービスを、3月1日に始める。ドコモ回線ユーザーなら無料で利用できる。
聴覚に障害のある社員が発案し、開発にも参加したという。2016年からAndroid向けにテスト提供していたサービスを、iOSにも対応させた。
専用アプリを使って発信すると、通話相手の発話内容が、スマートフォンの画面上にリアルタイムにテキスト表示される。またユーザーが入力したテキストを、リアルタイムで音声変換して通話相手に伝えることもできる。フリーダイヤルやナビダイヤルにも発信可能。110番、118番、119番など一部の番号には対応しない。
ドコモは通話内容を最長6カ月間保存し、ユーザーを特定できない形に加工した上でサービスの品質向上に利用する。その旨は発信時に明示され、読んだ上で「同意して開始」をタップすれば発信できる。
発信時、通話相手には、発信者が「みえる電話」を使っていることや、サービス向上のためにドコモが音声を利用する場合がある旨を伝えるガイダンスが流れる。
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