はてなは3月1日、サーバを構成するハードウェアやサーバアプリケーションの性能を監視できるSaaSサービス「Mackerel」(マカレル)向けに、機械学習を活用してサーバの異常を検知できる新機能「ロール内異常検知」のβ版を公開した。複雑な監視ルールの設定やメンテナンスが不要なため、エンジニアの負担を軽減できる点が特徴。
マカレルは、はてなが「はてなブックマーク」「はてなブログ」のサーバ・インフラ管理で培ったノウハウを基に開発し、2014年にローンチ。従来も異常を検知する機能は備えていたが、どのような状況を“異常”とするかをエンジニアが定義し、専門知識に基づいて監視ルールを細かく設定する必要があったほか、メンテナンス面の負担も大きかった
ロール内異常検知は、この課題を解決するための機能。監視対象のサーバを「アプリケーション」「データベース」などと役割ごとにグループ化し、CPUやメモリの使用率などの閾値を設定するだけで、高度なアルゴリズムによって異常の発生を検知できるという。
β版は無料とするが、5月リリース予定の正式版はマカレルの「Standard」「Trial」プラン用の有料オプションとする予定。
はてなは「今後も機械学習を活用した機能の開発と提供を通じて、エンジニアが抱えるインフラ環境の複雑性にまつわるさまざまな課題を解決し、より効率的な開発・運用プロセスへの革新を支援いたします」とコメントしている。
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