ジャパンディスプレイ(JDI)は3月5日、新コンセプトのインテリア家電「奏で(かなで)シリーズ」を開発すると発表した。第1弾はアナログレコードプレーヤーをモチーフとした「XVG-01 Vega」。映像と音楽、香りを同時に切り替え、ムードをコントロールできるという。
ターンテーブルの部分に円形のディスプレイを搭載(正確には四角いディスプレイ+円形の窓)。スピーカーとアロマディフューザーを内蔵し、五感のうち視覚、聴覚、嗅覚を刺激する。「例えば自然によるリラックス、旅行やアウトドアといった趣味の大切な一瞬を呼び覚ます感覚を気軽に楽しめる」(同社)
デザインは、企画から試作品開発までを手掛けるデザインエンジニア集団「Ginger Design Studio」が担当。細かい仕様は未定だが、試作機のサイズは200(幅)×140(奥行き)×30(高さ)ミリと小型。縦置きも可能になる予定だとしている。
JDIでは、2019年12月に奏でシリーズを量産予定。それまでにテストマーケティングを行い、機能や仕様を詰めていく方針だ。クラウドファンディングなどの活用も視野に入れている。
中小型液晶パネル大手のJDIは、スマートフォン向け液晶パネルに依存している収益構造を変えるため、2018年からコンシューマー向け製品やサービスの提供を含めた事業の多角化に舵を切った。現在は「JDI Future Trip Project」としてさまざまな新コンセプト商品を開発している。
【訂正:2019年3月6日11時58分更新 ※ディスプレイ部の構造について追記しました】
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