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携帯電話網でドローン運用支援「docomo sky」 遠隔操作からデータ分析までワンストップで

» 2019年03月08日 17時45分 公開
[ITmedia]

 NTTドコモは3月8日、ドローンを活用したビジネスを行う企業向けに、携帯電話網を活用してドローン運用をサポートするサービス「docomo sky」の提供を始めた。携帯電話網を使ってドローンとプラットフォームを常時接続することで、複数台の自動飛行や遠隔操作が可能になるほか、機体情報や撮影画像データなどをリアルタイムに取得できる。管理や運用はWeb上でワンストップで可能という。

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 docomo skyは、クラウド上でドローンを遠隔制御したりカメラを制御できる「クラウドコネクト」、あらかじめ設計した飛行ルートをドローンに設定することで、遠隔地から複数のドローンを自動運航させる「運航支援基盤」、撮影した画像データなど飛行中に取得したデータを保存・管理できる「ビジネス支援基盤」、画像データの蓄積や識別、分類を行える「解析支援基盤」で構成するサービス。

 ソリューション第1弾として、「ソーラーパネル点検」を提供する。赤外線カメラを搭載したドローンで撮影したソーラーパネルの表面画像を分析し、異常箇所を検出、レポートを作成までを自動で行えるシステム。目視による点検より短時間で効率よく、発電に悪影響を及ぼす要因の発見・対処が可能としている。

 ドコモは2017年から、自社の携帯電話基地局点検にドローンを活用。ドローンが自動飛行して基地局を撮影し、画像をリアルタイム送信するため、点検スタッフはWebサイトにログインするだけで、遠隔地の基地局の状況をチェックできる。今後同社は、これまで目視で確認していた基地局の劣化状況をAIで判定する機能を開発する計画だ。

 ソーラーパネル点検や基地局点検の活用事例などは、3月13日に開幕する「ジャパン・ドローン2019」(千葉・幕張メッセ)のドコモブースで紹介する。

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