アプリケーショントラフィック管理製品メーカーの米F5 Networksは3月11日(現地時間)、軽量・高速なオープンソースのWebサーバ「NGINX」(エンジンエックス)を提供しているNGINXを6億7000万ドル(約740億円)で買収すると発表した。F5は「NGINXのオープンソースプロジェクトへの投資を続けていく」としている。
NGINXは、静的コンテンツの配信に特化し、大量のリクエストを処理できる、といった点が評価され、シェアが拡大しているWebサーバソフトウェア。世界で3億7400万以上のWebサイトがNGINXの技術を利用している(同社調べ)。
F5のフランソワ・ロコー・ドノCEOは「F5のアプリケーションセキュリティと豊富なアプリケーションサービスのポートフォリオを、NGINXのソフトウェアアプリケーション配信技術、API管理ソリューション、DevOpsコミュニティーにおける信頼性とブランド認知、そして大規模なオープンソースユーザーベースとともに提供する。私たちは、NetOpsとDevOpsを、企業のマルチクラウド環境にまたがる一貫したアプリケーションサービスでつなぐ」とコメントしている。
F5には、NGINX共同創設者のイゴール・シソーエフ氏とマクシム・コノヴァロフ氏、ガス・ロバートソンCEOが加わり、引き続きNGINXの運営に携わるという。
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