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Gmailの障害原因が明らかに 設定変更に“副作用”

» 2019年03月15日 18時48分 公開
[ITmedia]

 Googleが運営するメールサービス「Gmail」やオンラインストレージサービス「Google ドライブ」で3月12日(米国時間)、ファイルを添付したメールが送受信しづらかったり、保存したファイルが開きにくかったりする障害が発生した件で、同社が14日、詳しい原因を明らかにした。

photo 「Gmail」で添付ファイルが開きづらい状態になった

 Googleによれば、障害は12日午後6時40分〜午後10時50分(米国時間)に発生。Google内部で画像や音声などのマルチメディアオブジェクト(BLOB:Binary Large OBject)を管理しているストレージサービスでトラブルが起きたことが原因という。BLOBストレージサービスを活用しているGmail、Google ドライブなど「利用者にも見えるサービスでもエラーが生じた」(同社)としている。

 同社は11日、内部BLOBサービスで使用しているメタデータ向けのストレージリソースが逼迫(ひっぱく)していると分かり、12日にリソース使用量を減らすため、設定変更を行った。しかし、この変更は、BLOBデータのありかを探すシステムの重要な部分に高い負荷がかかってしまう――という副作用があり、障害の根本的な原因になったとしている。

 12日午後6時56分、設定変更の作業を中止。障害から回復するため、BLOBサービスへのトラフィックレベルを手動で減らしたという。同社は今後、システムの主要部分に高い負荷がかかるような設定変更を行わないよう、ソフトウェアによる対策を施すなど、改善に努めるとしている。

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