凸版印刷とTISは3月19日、VR(仮想現実)空間でガイドが観光案内を行うと、実際の施設にもAR(拡張現実)キャラクターとして現れ、来場者に同様の案内が行える技術を開発したと発表した。それぞれの空間にいる人の位置や音声、動きなどのデータをリアルタイムで送り合うことで、両者が同じ空間にいるかのようにやりとりできる。
VRやARの技術に、2つの空間の座標を自動で調整する空間マッチング技術など、複数の技術を組み合わせて開発した。まずは観光分野での活用を想定し、印刷博物館で実験を実施。館内を再現したVR空間でガイドが案内を行うと、来場者がタブレット端末やARデバイスで表示しているARキャラクターに即座に反映されるようにした。来場者はキャラクターを通じてガイドに質問したり、展示物を紹介してもらったりすることができる。
両社は今後開発した技術の改良を進め、社会実装を目指す計画だ。観光や教育、製造などさまざまな業種への活用を見込む。
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