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» 2019年04月02日 13時23分 公開

顔認証で入店・決済、ファミマとパナソニックが実証実験 (1/2)

ファミリーマートとパナソニックが横浜市に実験店舗をオープン。店内のカメラ映像から売り切れている商品を判断。両社員を対象に、顔認証で入店・決済できる仕組みも導入する。

[片渕陽平,ITmedia]

 ファミリーマートとパナソニックは4月2日、両社員であれば、顔認証で入店・決済できる実験店舗「ファミリーマート 佐江戸店」(横浜市)をオープンした。パナソニックの画像処理技術を活用し、店内のカメラ映像から売り切れた商品を割り出して、店員に知らせるといった取り組みも行う。店員の作業負担を軽減できるかを検証する。

photo ファミリーマートの澤田貴司社長(中央左)とパナソニック コネクティッドソリューションズの樋口泰行社長(中央右)。実験店舗は、パナソニックグループ佐江戸事業場(横浜市)などに隣接している

 顔認証での入店・決済は、両社の社員が対象。事前に、専用スマートフォンアプリで顔画像とクレジットカード情報を登録しておく必要がある。入口のカメラで顔認証を済ませるとゲートが開く。棚から商品を手に取り、会計用のテーブルに置くと天井のカメラが商品を識別。金額を確認し、再度、顔認証して支払いが完了するという流れだ。

photo ファミリーマート、パナソニックの社員は、顔認証で入店・決済できる。同技術は、企業のオフィスの一部など、狭いスペースでも導入できるという

 顔認証での入店・決済はできないが、社員以外も同店舗を利用できる(社員とは別の入り口から入店する)。

 店内には合計80台のカメラ、センサーを取り付け、来店者の動き、商品の売れ行きなどのデータを収集する。具体的には、天井のカメラから陳列棚を撮影し、売り切れている商品がないかをチェック。また、外気の温度と人間の温度を識別できるセンサーなども活用し、来店者の大まかな数、店内での動きを分析する。

 欠品情報や混雑状況は、店員が腕に着けたウェアラブル端末の画面に表示される仕組みだ。店員が効率よく働けるようサポートすると同時に「売り切れで買えない」などの機会損失を防ぐ狙いがある。

 来店者の動き、性別などの属性情報の他、駐車場に長時間停車しているクルマも識別する。例えば「女性客が特定の陳列棚に集まりやすい」「タクシーやトラックの運転手が多く利用している」といったデータを集め、品ぞろえや店内レイアウトの改善に生かす。

 この他、陳列棚にある約3000枚の値札を電子化し、価格表示を変更しやすくする。客がスマホアプリ経由で商品を注文できる(パナソニック社員のみ)サービスも導入し、他店舗にも展開できないか、検証する。

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