米Googleが発表した自社開発の新型スマートフォン「Pixel 3a」「Pixel 3a XL」は、より安価な本体部品やミドルレンジのプロセッサを採用することで、2018年11月に発売した同社のハイエンドモデル「Pixel 3/3 XL」のほぼ半額を実現する普及モデルだ。廉価版の位置付けではあるが、同シリーズの特徴であるAI(人工知能)を活用したカメラ性能や、Google関連サービスのユーザー体験はハイエンドと同等であるという。
国内でも5月17日に発売される実機を編集部で入手したので、ファーストインプレッションをお届けする。
Pixel 3a/3a XLは価格を抑えるため、Pixel 3/3 XLからの変更点がある。そのうちの1つが、本体ボディーの素材をアルミからプラスチックの一種であるポリカーボネートに変えたことだ。
購入を検討している人が気になるのは、素材の変更で質感がどう変わるのかという点だろう。そこで実際にPixel 3 XLとPixel 3a XLを触り比べたところ、じっくり触るとなんとなく違いが分かるが、言われなければ気付かないレベルというのが結論だ。
“じっくり触るとなんとなく違い分かる”というのは、ガラスとポリカーボネートで表面の摩擦係数や凹凸度合いが異なるのが理由だが、指先の感触で分かる人と分からない人が別れそうだ。見比べるのであれば、光を映り込ませると分かりやすい。
ちなみに他の編集部にいる上司に触り比べてもらったところ、最初は「違いが分かる」と豪語していたものの、途中で「分からなくなってきた……」と言っていた。
むしろPixel 3a/3a XLは側面に継ぎ目がないユニボディーとなったため、溶け出したアメのように曲面が美しい。Appleの「iPhone 5c」を連想させる見た目を気に入る人も多いはずだ。
Pixel 3/3 XLは背面部分にさらさらとした表面処理が施されていたが、Pixel 3a/3a XLも同様で、指紋が目立たず手から滑りにくいというメリットは健在だ。ちなみにこの部分の感触やたたいたときの音が両モデルで微妙に異なるため、素材の異なるところが実感できるポイントでもある。
質感に大きな違いはないが、本体重量は「Pixel 3→Pixel 3a」が148グラム→147グラム、「Pixel 3 XL→Pixel 3a XL」が184グラム→167グラムとわずかに軽量化している。特に17グラム軽くなったPixel 3a XLは明らかに手の負担が減ったが、逆に軽さで安っぽく感じる人もいるだろう。
Pixel 3/3 XLとPixel 3a/3a XLを並べて、見た目や質感が劣っているとは感じられなかった。ワイヤレス充電に非対応となってしまったデメリットはあるが、ボディーの素材変更による質感の低下は心配しなくてもよさそうだ。
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