Pixel 3/3 XLといえばカメラ性能に注力されていることで知られているが、Pixel 3a/3a XLも同じカメラモジュールの採用によって同等性能であることがうたわれている。特に同シリーズの特徴であるAIの画像処理を生かして、鮮やかな写真を作り出せる「夜景モード(Night Sight)」の実力も健在だ。廉価版とはいえカメラ目的で購入しても期待を裏切ることはなさそうだ。
ミドルレンジスマートフォンのターゲット層が求めるだろうイヤフォンジャックやFeliCaを採用する一方、ワイヤレス充電、防水、過剰な処理性能などの省略など、Pixel 3a/3a XLはかなりターゲット層に合わせて機能を取捨選択したように感じられるモデルだ。
内蔵ストレージが64GBのみで、microSDカードが使えないといった気になるポイントもあるが、容量無制限で高画質な写真を保存できるGoogleフォト(Pixel 3/3 XLとは異なり「元の画質で無制限」ではない)や、音楽や動画の各種ストリーミングサービスなど、最低限のストレージ容量をカバーするサービスの提案があり、筋が通っていると感じる。
ハイエンドモデルのPixel 3は9万5000円、Pixel 3 XLは11万9000円からの本体価格スタートだったのに対し、Pixel 3aは4万8600円、Pixel 3a XLは6万円(いずれも税込)という価格設定だ。
2019年秋には、通信料金と端末料金を分離することが通信事業者に義務付けられる。高価格化するスマホの購入方法も大きく変わりそうだが、そのような状況に一石を投じるモデルとして市場をどう変えるだろうか。
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