モンストは、友人同士が協力して遊ぶ「マルチプレイ」が人気の起爆剤になった。そこで今後は「仲間との共闘」をテーマに掲げ、ライトユーザーでも楽しめるゲーム内容に立ち返り、ユーザー全体の活性化を図る方針だ。
ミクシィは“モンスト依存”から脱却するため、スポーツ事業にも注力。競輪車券をネット販売する「チャリロト.com」の運営会社、男子バスケットボールのB.LEAGUEに所属する「千葉ジェッツ」の運営会社を子会社化しており、モンストと同規模の収益源に育てる考えだ。
20年3月期の業績予想は「コンサバティブな予想」にしている。売上高は1000億円(前期比30.6%減)、営業利益は50億円(同87.8%減)、純利益は30億円(同88.7%減)という見通しだ。モンストの売上高が現状のペースで悪化するという仮定のもと、“モンスト再起”の施策の効果は加味せず、固めに予想した。
一方、ガンホーは、パズドラなど既存IP(知的財産)を「長期的な収益基盤」としながら、パズドラに続く新規IPの創出が課題だ。「国内ゲーム市場、特にスマホゲーム市場は成熟している」とし、「マルチプラットフォームで世界配信を見据えたゲーム開発にシフトする」という。19年12月期の業績予想は、開示していない。
主力スマホゲームの方向性の違いで、明暗が分かれた両社。ミクシィは復調できるのか、ガンホーは好調を維持できるのか――。
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