大日本印刷(DNP)は5月17日、スマートフォンのディスプレイに貼れる透明なフィルム型アンテナを開発したと発表した。人間が目視しづらい超微細な金属メッシュを組み込むことで、画面の見え方を損なわずに、現行の内蔵型スマホアンテナと同等の性能を実現するという。
「超微細金属メッシュ配線フィルム」は、写真現像の仕組みを応用する同社の「フォトリソグラフィ技術」を活用したフィルム型アンテナ。メッシュを形成する銅線の幅を縦横それぞれで1マイクロメートル以下にすることで視認性を確保した。
次世代通信規格「5G」対応スマートフォンで、機器内部に高性能な5Gアンテナを収めるスペースが確保しづらい課題があった。本体の外側にアンテナを配置できることで、機器の小型化や高性能化が期待できる。今後はスマートフォンメーカーなどに提供を予定している。
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