米Amazon.comは5月29日(現地時間)、Alexa搭載の新製品「Echo Show 5」の発表に合わせ、新たな「Alexaプライバシー」タブを含むプライバシー関連の取り組みについて説明した。クラウドに保存された音声録音を削除しやすくなった。
Alexaや「Googleアシスタント」などの音声アシスタントは、命令の内容解析のために提供企業のクラウドに音声の録音データを保存している。Alexaについては、人間の従業員が一部の録音を聞いていることが明らかになり、プライバシーに関する懸念が高まっていた。
新機能では、クラウドに保存されている音声録音を1日単位で削除できる。Alexaアプリの[設定]→[Alexaアカウント]→[Alexaプライバシー]またはWebブラウザで開けるAlexaプライバシーのページで、削除するデータを設定する。
日付は、今日、昨日、今週、今月、すべての履歴、カスタムから選べ、カスタムは過去の日付を指定できる。
なお、ヘルプページには、「音声録音を削除しても、Alexaメッセージは削除されません」とあり、Alexa端末同士での音声チャットのデータはこの操作では削除できないようだ。「メッセージ削除について詳しくは「会話一覧からメッセージを消すには?」のFAQをご確認ください」とあるが、このFAQが見つからない(問い合わせ中)。
また、従来通り1件ずつの削除も可能だ。なお、Echoシリーズと競合する米Googleの「Googleアシスタント」搭載端末では、今のところ、音声データは1件ずつあるいはすべてを削除する方法しか提供されていない。
プライバシーのページでは、このプライバシー設定の他、音声データは暗号化して保存していることや、録音中はEchoのLEDが光ることで録音していることが分かるようになっていること、Echoシリーズにはマイクとカメラを物理的に無効にするボタンが付いていることなどを説明している。
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