ある意味で、これは自分に対する反省でもある。難しい話ではないが、けっこう深刻な話題でもある、と思っている。
それは「サブスクリプション」というカタカナ語の定義の問題だ。
この記事は、毎週月曜日に配信されているメールマガジン『小寺・西田の「マンデーランチビュッフェ」』から、一部を転載したものです。今回の記事は2019年6月10日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額648円・税込)の申し込みはこちらから。
6月6日(現地時間)、Googleは、クラウドゲーミングサービス「Stadia」の価格やスタート日などを発表した。
サービスの内容に問題はない。ポイントは、このサービスについて、日本では次のように解釈が別れて認識されたことだ。
「月額9.99ドルを払うと、サービスの対象になるゲームが遊び放題」
「月額9.99ドルを払うと、サービスが利用できて、一部のゲームが無料で楽しめる」
これ、正解は後者である。サービスの利用料金を払うと4K+5.1chサラウンドでのゲームが楽しめるもので、「会員には追加費用なしで楽しめるゲームもある」し、会員向けにゲームのディスカウント販売もあるが、ゲームが遊び放題になる、Netflixなどのようなサービスではない。ゲームはあくまで、一本一本買う必要がある。
なぜ前者であるかのような誤解が生まれたのか?
理由は2つある。
1つめは、3月のサービス発表時からの噂として「ゲームが遊び放題になる」というものがあったからだ。類似のサービスである「PlayStation Now」が月額制の遊び放題型であることもあって、Stadiaもそうではないか……という誤解が広がったのだろう。
2つめは、多くの記事で「サブスクリプション」という言葉が使われていたことだ。サブスクリプション、という言葉を聞くと、なにを思い浮かべるだろうか? 今だと、NetflixやSpotifyのような「使い放題」系サービスを思い浮かべるのではないだろうか。
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