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「サブスク」という日本語の弊害(1/2 ページ)

» 2019年06月14日 09時32分 公開
[西田宗千佳ITmedia]

 ある意味で、これは自分に対する反省でもある。難しい話ではないが、けっこう深刻な話題でもある、と思っている。

 それは「サブスクリプション」というカタカナ語の定義の問題だ。

この記事について

この記事は、毎週月曜日に配信されているメールマガジン『小寺・西田の「マンデーランチビュッフェ」』から、一部を転載したものです。今回の記事は2019年6月10日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額648円・税込)の申し込みはこちらから

 6月6日(現地時間)、Googleは、クラウドゲーミングサービス「Stadia」の価格やスタート日などを発表した

photo Stadia

 サービスの内容に問題はない。ポイントは、このサービスについて、日本では次のように解釈が別れて認識されたことだ。

photo

「月額9.99ドルを払うと、サービスの対象になるゲームが遊び放題」

「月額9.99ドルを払うと、サービスが利用できて、一部のゲームが無料で楽しめる」

 これ、正解は後者である。サービスの利用料金を払うと4K+5.1chサラウンドでのゲームが楽しめるもので、「会員には追加費用なしで楽しめるゲームもある」し、会員向けにゲームのディスカウント販売もあるが、ゲームが遊び放題になる、Netflixなどのようなサービスではない。ゲームはあくまで、一本一本買う必要がある。

 なぜ前者であるかのような誤解が生まれたのか?

 理由は2つある。

 1つめは、3月のサービス発表時からの噂として「ゲームが遊び放題になる」というものがあったからだ。類似のサービスである「PlayStation Now」が月額制の遊び放題型であることもあって、Stadiaもそうではないか……という誤解が広がったのだろう。

 2つめは、多くの記事で「サブスクリプション」という言葉が使われていたことだ。サブスクリプション、という言葉を聞くと、なにを思い浮かべるだろうか? 今だと、NetflixやSpotifyのような「使い放題」系サービスを思い浮かべるのではないだろうか。

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